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認知症カフェ「きみさんち」 [障害者問題]

1月28日10時半から「認知症カフェきみさんち」で、さつき台病院心療内科の、細井尚人先生をお迎えし「認知症カフェはなぜ必要なのか…」ということを中心にしたお話を聞く機会を得ました。

細井先生は非常に親しみやすく、そして日常会話のように、わかりやすく話をされる先生です。聞いていて、いつの間にか引き込まれ「なるほど・・」と自然にうなずいてしまうのです。

例えば「手遅れみたいに言う先生がいらっしゃいますが、そんな言い方はすべきでないと私は思っています。」こんなお話を当たり前のように、にこにこしながらさらりとお話しなさるのです。この様な話し方で、認知症カフェについて、3点の大切な話をされました。

①  認知症にかかられている方ご自身が、普段通り過ごしているような環境ができることで、本人の生きる意欲がわいてくること
②  介護する家族は、その苦しさをだれにも話すことができないという孤独感の中で日々を送っています。誰かに聞いてもらうことで、孤独感が薄れ、明日の生活を迎える意欲が生まれること。
③  認知症を治療し回復させる薬は残念ながら現在はないというのが現実です。脳の活動を少し活発にするための薬はありますが、それで快癒するというものではありません。
こういう事実や、それでも生きていく意欲を湧き立たせる情報の交流場所・・認知症患者と家族が、人間としての尊厳を保っていくための情報交流の場として、非常に役立つのだということ。もし運動が広まって、認知症という言葉がつかなくても、認知症のことを自由に話せる場として続いていける地域を作る起点になること。

★ 自由討議の中で、夫を介護している奥様の発言がありました。このような集まり場所があることに、どれほど励まされているかということを、切々と述べておられました。

★ 別な視点から見ると、市役所の担当課の方も、時間を割いて参加されていました。行政と医療現場のつながりに、目の前で触れることもできました。

★ この地における「地域包括ケアシステム」が、着実に実現しつつある姿がここにありました。参加してよかったということを実感した、小さな集いだけど、ものすごく大事な熱い集いでした。
      Kawakami


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