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袖ケ浦市での「地域包括ケアシステム」 [後期高齢者]

「地域包括ケアシステムの構築」とは、急激に増加する高齢者が、終末を迎えるにあたって、人間としての尊厳を全うして過ごせるよう、地域関係機関が連携を取るシステムを創ること。そのシステムの形はすべて地方自治体に委ねる・・というものである。冷たく言えば、施設不足、介護要員を含めた人材不足、格差社会の現状解決の道を、地方自治体に丸投げした方式で、中央政府としては、まっとうな政策とは到底言い難いものなのだ。

 しかし、それでも私たちが、この政策を支援する立場に立つということはどういうことか。袖ケ浦市にお二人の医師が来られた。このお二人の医師は、政策は丸投げであっても、現実は放置できない。ではどうするのか。地域の医療環境を大きく変えていくこと・・・その名前が「地域包括ケアシステム」というのならそれはそれでいい。と敢然と挑戦されている。 私たちは、その献身的姿勢にうたれ、お二人の医師をお呼びして連続講演会を開催した。

 周辺自治体は、この面倒くさいシステム構築を、委託業務としている。幸いなことに、袖ケ浦市は、行政が手放さなかった。福祉課を中心に、支援センターを設置し、その上、保健師さんたちの努力も加わって、今回、行政と医療機関の連携が結実した。
 訪問診療など、今までは考えられなかった医療社会が変革されつつある。そして施設が生まれつつある。その上、今回「袖ケ浦市認知症初期集中支援チーム」も誕生した。13名構成は千葉県下初のチームである。

 昨日(28日)市民講座で「地域包括ケアシステム」という項目があったので参加した。
以前お聞きした時より、より充実した内容であったと思う。ただ認識の面で「特別養護老人ホーム」等の待機者が、まだ相当数いらっしゃる。もう一つ施設設置の計画があることも聞いたが、問題は、やがて団塊時期が終わると、高齢者減少時期が来ることの想定が説明の中にあった。
 減少時期が来るのは2060年以降である。それまで45年間。約半世紀は続くシステムである。やはり、自宅介護はあくまで本人の意思にゆだね、施設の面での充実は欠かしてほしくないという願いを持つ。

 いずれにせよ、「地域包括支援ケアシステム」構築が、一歩一歩確実に進んでいることに拍手を贈りたい。
                  kawakami

 

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