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東京電力と袖ケ浦市~その1~ [東京電力]

 実は、東京電力がこの袖ケ浦市にあり、多大の恩恵を被ってきた。いったい東京電力なぜ袖ケ浦市に来たのか。大企業があると、よくそこの所在地は大企業の城下町などと言われるが、そういう事実はないようだ。それでは東京電力と袖ヶ浦市政はどのようなつながりがあるのか・・等々、
政策研の「調査グループ」はこの問題に、可能な範囲でメスを入れてみた。ブログではそれを3~4回ぐらいに分けて掲載する。興味のある方は目を通してほしい。
     Kawakami


★ 東電の現況
 8月26日福島原発災害と、住民の自殺との関係が福島地裁で明確に認定された。原告が自殺したのは「避難生活で精神的に追い詰められうつ状態になったため」として、夫ら遺族4人の訴えに福島地裁は、東電に対し約4900万円の支払いを命じたのである。これが9月5日控訴しないことが確定した。後続の裁判で東電の負担は莫大なものになる。その上、すでに数兆円という庶民には考えられない金額が国庫から支出されているのである。

 過日、市原市で最終処分場候補地となっていることに対しての反対市民団体の結成総会が行われた。会長に就任した濱屋氏は、原木シイタケの栽培農家である。就任の挨拶で、「フクシマの同業者、酪農家、野菜農家の3人が自殺した。東電の無責任な対応はそれだけにとどまらず、市原に放射能8000ベクレル以上の汚泥物質を持ち込もうとしている。私は許せない。」と決意を述べておられた。

 東電役員で責任を取った者は誰もいない。当時の会長を始め、役員は次々と退職し、海外生活を含めて、のうのうとした優雅な年金生活を楽しんでいらっしゃる。彼らの目に避難民13万人の姿は映らない・・・

 福島原発現場では、凍土壁で遮断し放射能汚染水をくみ上げる計画は失敗。なすすべを知らない状態の上、使用済み燃料棒の安全な処理の見通しも立たず、この取り扱いを誤れば、ヒロシマの数千倍の被害が出るというのに、何らかの手を打とうとしない。と言うより打てない状況にある。いったい製造者責任論は、安全神話はどこへ行ってしまったのか・・・・更に奴隷労働を強いられている現場労働者の数は日に日に減少しつつある。

 混沌たる状況にありながら、目と口を閉ざしたまま、国も東電も、現実を直視しようとしない。時の経過に委ねっぱなしのまま、いずこに流れていくものやら・・・(続く)


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