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北側開発と大学生の研究 [住民投票]

「法政大学社会学部社会政策科学科」といういかめしい名前の学科があることを初めて知った。どのようなことを学ぶのかと思い法政大学のホームページを開いてみて驚いた。雑多に並べてみよう。環境・廃棄物・まちづくり・行政法・都市政策・財政学…とまだ続く。そして目を引いたのがNPO・市民研究という項目であった。

 実はそこの大学生から電話があって、
「袖ケ浦市における住民投票について興味を持ち、文献上の調査をしてみました。そしていろいろな疑問を持っています。つきましては、実際に住民投票運動に携わった方のお話を伺いたいと思いまして、お電話を差し上げたのですがいかがでしょうか?」
とのことであった。早速承知した。

 当日は、北側開発にかかわる住民投票については、代表の一人であった関会長、住民投票後の、海側開発については川上担当ということで対応した。
 きちんとした誠実な若者であった。なんと高校は関会長の後輩であり、市原市の出身であった。就職は故郷の市役所で、実際学習したことを故郷で生かしたいという希望を率直に述べていた。

 さて、彼が抱いた住民投票運動における率直な疑問の第一は、袖ヶ浦市民があれほど結集した根源的エネルギーはどうして生まれたのか…第二には、拒否されたはずの北側開発が、現実的にはなぜ実施されているのか・・という疑問であった。勿論疑問はまだまだあったが、基本的にはこの2点にしぼられる。

 鞄から集めた資料を引き出し、それを示しながら、疑問を次々と提示する。当方も当時の具体的資料を、見せながら質問に答えるという楽しい時間が過ぎた。話題はどんどん広がって、現実の政治と現在の研究とのかかわりまで及んだ。

 研究論文がまとまったらすぐ届けると彼は言う。楽しみが一つ生まれた。このようなひたむきな青年に会えたことがうれしかった。帰途、車の中で、
「いろんな経歴を持たれる方々が集まって、一致点で行動する・・・市民運動と言うのは、不思議な・・でも興味深い集まりですね。」
と語っていた。何かこの年寄りが、若者に励まされた感じがした。

 8月28日の午後の話である。          Kawakami


 

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