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徴兵制 [集団的自衛権]

 自衛隊は専守防衛のために存在するという今までの大原則を破り、集団的自衛権が認められ自衛隊が海外で戦争することになれば自衛隊を辞める人が続出すると思われる。

 実際、イラク戦争に後方支援という名目で自衛隊がイラクへ派遣されたこの時期、自衛隊幹部を養成する防衛大学校の卒業生の退学者や任官拒否、任官後の早期退職者が急増しピークの2005年には4割にも達した。

 またこの時期イラクのサマーワに自衛隊が派遣された。宿営地には多数のロケット弾が打ち込まれるなど自衛隊員は身の危険にさらされた。帰国後28名もの自殺者が出た。これは一般の自衛隊員の10倍以上にもなる。さらに精神的な疾患を患う者も続出した。サマーワでは実際に戦闘行為はしていないがそれでもこれだけ激しいストレスの下にさらされ、まともな神経を持続できなくなってしまう。

 今後日本は急速に若者人口が減っていく中で、海外で戦争をするとなると自衛隊希望者が激減するであろう。自衛隊員が不足すれば次に待っているのは徴兵制か徴兵制に準ずる制度を作らなければやっていけなくなる。徴兵制になったら反対すれば良いという人もいるが、もうその時は手遅れで止められない。逃げることもできない。石破幹事長は逃げるようなときは死刑もありうるという発言をしている。

 戦後69年間日本は一人も戦争で死者を出していない。戦争とは人が人を殺し殺されると言う行為だ。そうなるとまさに戦前と同じ状況になってしまう。今反対しなければいつ反対するのか。今反対しなければ戦前のように反対できない状況に追い込まれてしまう。

 私の父は赤紙(召集令状)1枚で徴兵され戦死をした。戦争のむごさを知っている。

 1968年、朝日花壇に掲載され大きな反響を呼んだ石井ももよさんという方の短歌があります。
徴兵は命をかけて阻むべし 母、祖母、おみな牢にみちるとも

関  巌

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