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袖ケ浦福祉センターの少年死亡事件~その3・最終版~ [障害者問題]

3、 袖ケ浦福祉センターに再生の道はあるのか   その3

ここでは、国段階の法制上の問題点については触れない(障害者自立支援法等)現状を是認するのではなく、現状を克服する現場の力をどう育成するか・・という観点での問題提起である。課題は5点。

 ① 「よほどのメスを振るわねば・・・」民間で同じ福祉事業に献身している仲間が言う。そして私たちも彼の言うことに同感である。

 再生への第一は、事業団のトップを天下りの席にしている実態を廃止すること。退職間近な、高官が、福祉に関係のない場所からやってきて、2年か3年間、何事もなく(あっても隠蔽し)過ごせばそれでよし。そういう腐ったシステムを廃止すること。百歩譲っても、日常的経営に携わる常務役員は、福祉の経験のある、可能であれば現場体験豊かな適任者を位置づけること。


 ② 現場実務者集団の質を高めることは、採用の現実を見るだけで必須な要件であることがわかるであろう。相互の信頼性と、学び合い協力するシステムづくりのための知恵を出し合い、仕事への喜びと誇りを取り戻す取り組みを早急に構築すること


◎ 従来は内にこもった施設内支援活動であったものを、入所者の自立化と結びつき、家族、地域、自治体と輪を広げ、理解を深める活動へと、質的転換を目指す。そのために

 ③ 利用者家族を含めた、運営の透明性を図ること~利用者の運営への積極的参加~

 ④ 地域との連携の強化(地域教育力)・地域に支援者・協力者の輪を広げる運動を進めること~積極的広報活動を~


 ⑤ 市の行政との密接な関係を持つこと・・(例えば、公民館の一部に喫茶室をセットし、販売と活用を呼びかける等)


 かくて障害者施設が地域にどっしりと位置づき、地域に見守られ、共生のための運動の基地となっていく。そこに障害者と健常者共生の社会づくりを目指した道が開かれてくる。再生の道はそこにこそあると私たちは思っている。
  

 最後に、私たち同様、今回の事件に関心を持つ人たちの、積極的意見を寄せてほしいと願う。電話でもコメントでも、ぜひ発言をお願いしたい。











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