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袖ケ浦福祉センターの少年死亡事件    その1 [障害者問題]

袖ケ浦福祉センターの少年死亡事件    その1

 あってはならない事件が、ここ袖ケ浦市にある障害者施設で起きた。その経過は新聞紙上で大きく報道されているが、この事件の背景にある、起こるべくして起きた要因についての分析報道は今のところ見当たらない。当ブログでは、時系列で、事件の詳細を報告しつつ、障害者施設の本来的在り方に迫るかたちで、私たちの考えを述べたいと思う。なおこのブログについては3回の連載である。  
市民が望む政策研究会事務局


1、事件の経過

 11月24日午後3時ころ、養育園でソフアーに横になっていた少年(19歳)の腹を数回蹴るのを他の職員が目撃した。少年は25日夕食後、呼吸困難で緊急搬送されて、26日未明に亡くなった。(数誌からの引用)
県は12月11日に至って、ようやく施設に立ち入り検査をして職員に聞き取り調査を行った。その結果、12月12日の新聞、NHKの朝のテレビニュースなどで、この事件が発表された。

13日には、職員5人が、入所者10人に日常的な虐待をしていたという事実が報道で知らされた。亡くなった少年は小腸に穴があき、腹膜炎を発症して死にいたった、ということである。

13日の夜には、養育園の23家族、30人の保護者が参加して緊急会合を開いた。亡くなられた保護者の方や、特に母親のことを思えば、知的障害に生まれ、ようやく安心して委ねた施設で、よもや暴行されて死にいたったということなど、信じることができなかったに違いない。「もっと詳しく説明してほしい」「目撃していた職員が報告していなかったのは暴行の事実を隠そうとしたからではないか」とまで言われたという。
しかし施設長、常務理事、他の管理者たちを含めて、明確な返事をしなかった・・というよりできなかったのであろうと思われる。

14日には傷害致死や、暴行を視野に入れながら警察が捜査に入っている。千葉県警捜査員30人が県立の障害者施設の家宅捜査に入るなど、考えられない光景を目にすることになる。
                              
(この項続く)





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