SSブログ

袖ケ浦市議会議長の発言 [議会ウオッチング]

 17日総務企画常任委員会の傍聴に出かけた。今議会の重要案件の一つである「自治基本条例」の常任委員会採決があるからである。冒頭恒例の議会議長挨拶があった。聞いていて最後の方の発言にびっくりした。録音しているわけではないので、正確ではないが、その趣旨は次のようなことであった。
「議員は市民の代表として選出されているのだから、市民にどうのこうの言われても、議員としてきちっと対応してほしい・・・私の場合は・・・」

 この発言は、19日に行われる、建設経済常任委員会での「残土条例」を念頭においての発言であることはぴんときた。15日に、19000部超の私たちの会の会報を全市に配布したばかりである。「地元自治会全区長連名」の陳情や、「全市自治連理事会理事全員署名の市長への要望書」に議会はどう応えようとしているのか・・・を問う内容の会報であった。もちろん一部業者に甘い条例原案に対する批判を含めてのものである。

 議長の発言は、視点を変えていえば、議員各位が議長から信頼されていないことになる。議会は言論の府である。一人一人の議員は、市民の信託にこたえるため、己の思想・政治信条に従って、意見を述べ判断を下しているはずのものである。こんな当たり前のことを言わずにいられない議長の発言は、議案採決に対する焦りの表れなのであろうか。それにしても、議員各位に対する「いらぬおせっかい」もう少し強い言葉でいえば冒涜であることに気が付くべきであろう。

 また2元代表制は、そのすべてを、市民は議員にゆだねているものではない。だから定期的な選挙があり、住民投票があり、リコール制度まで設定されている。議長の発言は、「市民の信託にこたえる」という基本的議員の任務の放棄につながりかねない・・・とまで感じてしまう。

 「自治基本条例」は結論的に否決された。このことについては、その原因をさらに討議してみたいと思う。

                                                 kawakami

nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

トラックバック 0