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産廃施設・新井総合からセシウム・君津市長に要望書提出 [放射能]

 昨年9月、君津にある産業廃棄物施設・新井総合株式会社が営業停止処分を受けた。その理由は放射能を含んだ汚泥を野積みにしていたことによる・・と説明されていた。本来は搬入と同時に覆土をしなければならないものを放置していたというものである。2度3度とずさんな管理体制が明らかにされたことが、今回の厳しい措置になったのだな・・・と私たちは思い込んでいた。

 しかし、どうもそれだけの理由ではないのではないかという疑問から「放射能物質から命を守る会」では、改めて情報公開法に基づく資料提出を求めたところ、驚くべきことが秘められていたのである。

 9月22日時点で、降雨時、敷地内に野積みされていた袋から漏れて出た水の濃度を、県と業者が、月一度の定期検査で調べたところ、高濃度のセシウムが検出されたのである。数値は下記のようなものであった。

★ A地点 
 放射性セシウム(Cs-134) 47,5 Bq/kg 検出限界濃度   9,07
 放射性セシウム(Cs-137) 65,8 Bq/kg 検出限界濃度   7,92

★ B地点
 放射性セシウム(Cs-134) 136 Bq/kg 検出限界濃度 10.6
 放射性セシウム(Cs-137) 145 Bq/kg  検出限界濃度   11,1  

  この事実を、県も君津市も地元市民に公表しなかった。

 まだ問題がある。営業停止処分を受けているにもかかわらず、この間、新井綜合では第3期施設拡充申請を提出すべく、その事前審査の手続きを取っているのである。理由は被災地のがれき処理廃棄物の埋め立て地として需要の拡大を想定してのものである。

 本日このことで、君津市長に会い、この間の事情説明を求めるとともに、新規拡大申請に対しては、断固として拒否するよう、要望書を提出した。市長からは「要望は十分理解した。精査して文書で回答する」旨の回答であった。

 念のために付加するが、施設からの放流水は御腹川へ流れこみ、御腹川は地元4市に市原の一部を含めた35万人の水道水源である小櫃川と合流する。放射性物質の恐ろしさについて、風化しつつある(またそうさせようとする力がはたらいている)ことを、きちんと見据え、次世代へ決して命を危険にさらす物質を、残してはならないことを、私たちの責任として果たすべく、地元市民としてもっと声を上げなければ・・・と考える

                                              事務局 




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